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久しぶりのレミゼ

 投稿者:みっき  投稿日:2019年 5月 5日(日)14時46分11秒
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  ほのかさん、事務局のみなさん、こんばんは。
久しぶりにレ・ミゼラブルを観劇しました。
かつて見納めをした時は、ほのかさんがまだファンティーヌでした。

初演から、ずっと見てきたミュージカルだけに思い入れは強いのですが、演出がかなり変わっていて、かつてとは違うお芝居だと思う方が見やすいかな?
と思いながら進化版レミゼを拝見しました。

ここまで違っていると新旧の比較をしても、もはや好き嫌いの話にしかならないです(笑)
ただ、一度見ただけではどうしても馴染めなかったのは、芝居のピッチの速さ・・・
シーンのカットはあってもあれ?・・・くらいですが、スピードが速くて年を取った私にはついていくことができない(笑)

若い世代の方には、判らないでしょうけど、33回転のレコードを45回転で聞いているような感覚とでもいいましょうか・・・(昭和世代にしか判らない表現!?)

いつもレミゼは、泣きが入りグッチャグチャな顔になってしまうのですが、今回、泣きが入りませんでした・・・役者の演技が云々ではないですよ(笑)
シーン1つひとつのタメと間がないので、泣かせてもらう時間なく次のシーンにすり替わってしまい、ズコッ!!とひとり席上でコケまくっていました(笑)

一方で役者の皆様の苦労と努力をとても感じました。あのタイミングで良く入れるな~みたいなところが結構ありました(笑)
どんなに見せ方が変わっても偉大な作品が、偉大さを維持できるのは役者の皆様が、苦労と時間を重ねて役を作り、舞台に立っているからなんでしょう。

そんな中、ほのかさんのマダムですよ。
第一印象は、すっごく楽しそうにこの世を生きているマダム見えました(笑)

レミゼは役者同士の絡み方で場の空気を作ることが多いですが、テナ、マダムのコンビだけは、どんな役作りをしてもどんな演じ方をしても
お芝居を壊さないので、個人的には見どころだと思っています。

かつては完全なゼニゲバ、究極な下品、エロ、ダーク、少々魅力を感じる妖艶さを見せるマダムもいました。
ほのかさんの演じるマダムは・・・一言で表現するなら「悪党」なイメージを一番に感じました。
良心など微塵も持たないから、やることなすこと躊躇がない。

良心の呵責とか、心の葛藤なく自分の欲求にすべてを委ねて何でもできる。
こういう人間は、悪いことをしても笑っていられるんですね。

時代劇の悪代官は、賄賂の小判をもらうと・・「そちもワルよのう」といった後、必ず笑う
あの悪代官のほくそ笑む表情と同じ表情がほのかさんの眼光と口元に良く出ていました。

ただし、セリフでは「抜け目なく」と言っている割に抜け目があって、慌てて取り繕うところが、私的には非常に可愛い・・・
今回、ほのかさんが演じるマダムの魅力はこのギャップだなって感じました。

もうこれは、個人的に鈴木ほのかさんの演技に惚れ混んできた私の完全な贔屓ですが、今までで一番近寄りやすいじゃないですか(笑)

コゼットはマリウスにベタ惚れだったのでお呼びじゃないし、ファンティーヌは娘コゼットのことで気持ちがいっぱいだったろうし・・・
その点、マダムは金さえ持っていれば相手をしてくれそうじゃないですか?身ぐるみ剥がされそうですけどね(笑)

この際、相手も悪党ですし、自分も悪党になってマダムの世界に近づいてみたら、また違う世界を覗けるかもしれません。

そうそう、客席で近くに親子ずれがいまして、これはフランス革命のお話と子供に説明してました・・・が、この話はフランス革命のその後の話なのでお好きな方は以下を参考にしてお芝居もお楽しみください(笑)

フランス革命の狼煙はあの有名なバスチーユ襲撃で始まりましたが、バルジャンがパンを盗んだのは、この襲撃事件の7年後になります。

フランス革命ではルイ16世がベルサイユからパリに引き出され、憲法が国を治める立憲君主制になるはずでしたが、王様が逃げちゃうんです。
「ベルサイユの薔薇」にも出てくるヴァレンヌ逃亡事件ですね(笑)

この事件をきっかけに王制は廃止になります・・この後、民主的な憲法が制定されますが上手くいかず、総裁政府が立ち上がります。
これがまた最悪で、国民の希望ではなく、当時の金持ち、ブルジョワーの権利ばかりが後押しされる憲法が成立してしまうのです。

総裁政府はこの政府を安定させるために、市民の弾圧をはじめとした恐怖政治が横行する訳ですが、こんな混乱する中でバルジャンはパンを盗むのです。
これは、パン1つで19年も監獄に入れられる訳です、見せしめですね(^^;

その後、ナポレオンがこの総裁政府を倒して皇帝になりますが失脚、王政復古をするも崩壊し、市民の生活は一向に楽になりませんでした。

映画の中では、ガブローシュが「自由のために戦った者が今はパンのために戦っている」と皮肉を言ってましたね(笑)

さて学生たちがバリケードを築いて戦ったのは、史実では「6月の暴動」と呼ばれている出来事です。
この時期、噴火など天災の影響でフランス経済は最悪の事態となります。それに加えてパリではコレラが大流行して18000人以上の死者をだします。
そのコレラで無くなった人の中に、共和主義者から人気の高かったラマルク将軍がいました。

ミュージカルだけ見てるとラマルク将軍は、処刑されたと思っている人も多いですがコレラによる病死です。
問題はこのあとです。ラマルク将軍は民衆葬儀でしたが、この葬儀のさなか警備隊が発砲したことをきっかけに暴動が起きます。
これが、ミュージカルで描かれている戦闘シーンに発展していきます(^^)

ここまで知ると、ジャベール警部って「法のしもべ」と自ら言い凄い正義感を感じますが、自らが従っていた法は本当に正しいと思っていたのでしょうか?
気になりますよね?

最後、川に身を投げたジャベールですが、バルジャンを見逃しただけで身投げをするでしょうか・・・ねぇ?
この時代背景を思えば、もっと深い深い何かが見えてきそうですよね


本当は、ファンティーヌの働いていた港町の工場の状況など当時を語れば切がないのですが、かなり長文になってきましたので今日はこの辺で・・・
時代背景を知れば、また見方が変わるかもと思い書いてみましたが、お目汚しとなった場合はスルーしてくださいませ

さて、ほのかさんのマダム、私は魅力があって大好きです(^^)
また、会いに行きますので、更に更に悪い奴になっていてくださいね(笑)
 
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