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C46番で観ました

 投稿者:萩の月  投稿日:2017年 7月12日(水)13時36分20秒
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  先日、「レ・ミゼラブル」をC46席で観てきました。1階3列目最上手で左右席も前席も無い、例えればタイタニック号の船首に立ったような席です。「回転木馬」でほのかさんのジュリーを観劇して以来のC46席でしたが、これが見事に「マダム・テナルディエ」専用席でした。
マダム・テナルディエは宿屋でのソロ、ベガー街も上手寄りの芝居ですが、なんといっても1幕目最後の「ワンデイ・モア」でマダムが演じるバルコニーがすぐ頭の上です。
手摺にもたれて学生達を見下ろし、かれらの正義を鼻で笑うマダム。人を信じることもなく神に祈ることもせず、自分と金だけを信じる姿は、ほかの登場人物たちとはあきらかに異なる特異な存在でした。すぐ目の前で観る、その真剣な生き様は怖いほどの迫力がありました。

実は、私もかつて帝国劇場で「レ・ミゼラブル」の舞台に立ったことがあります。といってもバックステージツアーに当選して、見学で立っただけなのですけれど、とても貴重な体験でした。ほのかさんがファンティーヌを演じていらした時の話です。役者さんが真剣勝負する戦場に立つと、そこには本番さながらの緊張感が漂っていて、ここで全力で表現する人々の力が生々しく感じられた事を思い出します。
見学時の客席はもちろん空の状態だったのですが、思いのほか舞台から客席までが近くみえて、二階席にも手が届くような錯覚にとらえられました。ここに満席のお客様が入って、一挙手一投足を注目されるのかと思うと、役者さんの精神力の強さを思わずにいられませんでした。ほのかさんはその厳しい場所に30年間立ち続けて、そして今も現役キャストとして表現であり続けているんですね。支えているのは努力と才能、そして作品とお客様への愛情でしょうか。改めてすごい役者さんです。
これからも、歴史を積み重ねていって次の10年、20年を目指してくださいね。客席から応援しています。
 
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