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先週、逝った人…。

 投稿者:bottaメール  投稿日:2009年 3月17日(火)00時28分58秒
  通報 編集済
  先週の中、親戚の93歳のおばあさんが亡くなられた。
半年前から病床に着き、酸素吸入を受けていたそうで
医者はもって半年と言っていたそうだ。

久々の雲ひとつ無い日本晴れの日、告別式は行われた。
その式で彼女が生前、地域の歴史を綴った本に
記事を寄せていたものが紹介された。

それは昔、高梁川が双頭の龍だった頃の話…。
大正14年、荒ぶる龍のひとつの頭は、
埋められ廃河地と呼ばれる農地となった。
それは農地というより荒野で、
夏は砂煙が舞い草が木のように茂る過酷な土地だったようだ。
昭和10年頃その荒野に19世帯の第1期入植者がやってくる。
彼女はその中に居た。
水島の基盤を作った彼女たちの営みは
かなり過酷だった様子が書かれていた。
ご主人は笠岡の医者の家に生まれたが、
宮沢賢治の影響を受け農業を志す。
彼女は山陽町の農家に生まれ、ご主人と夢を共にする。
苦労の末、農業も軌道に乗りかけた頃、
太平洋戦争勃発、三菱の水島進出に伴い、
苦労の末、手に入れた農地をいとも簡単に追われることとなる。
そして、ご主人の戦死。
ご主人の「子どもに万全を期せよ」との遺言に
女手ひとつで3人の子どもたちを立派に育てたひとだった。
そんな人生も、彼女の手記がなければ私は知ることも無かっただろう。
その日、大勢のひ孫たちが彼女を見送った。

彼女たちが水島の荒野・理不尽な行政・戦争と戦ったのは
ほんの70年ほど前の話しだった。
 
 
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