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エピローグ

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時45分21秒
返信・引用
  生きる希望をなくしちまったよ、美久さん。

そして

もう人の心が読めないよ・・・。


案外、怖いもんだね、人の考えって。

でも、少し楽しいよ。

楽しいけど、隣に君が・・・いないんだよ。


二人の部屋で寝てた。

・・・何かいる!

でも、暗くないよ??

「シンゴ」

美久さんだ!!

「元気ないなあ、もう」

あたりまえだろ・・・。

「あたし、死んじゃったんだってば。わかる?」

わかってるよ。

「じゃあ、約束、この部屋引き払ってね。お金もったいないいんだから」

かわんないな、あの頃と。


あと

あとね・・・


10年後、楽しみに待ってるよ・・・。



朝、目がさめた。

顔に涙のあとがある

来たんだよ、美久さん。

死んでまで心配かけてるんだなあ・・・。



よしっ!!

分かったよ、生きてやるさ

10年後、見てなよ。

振った事を必ず後悔するくらいのいい男になってやる!!

そう心に決めたんだ!



時は流れ・・・。

7年たった25歳

今でも 変わらぬ思い

「美久さんは ボクの、シンゴの大切なお嫁さんです!!」



                 Fin
 
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時33分17秒
返信・引用
  暗闇の中 漂っていた

一人寂しく 漂っていた


全てがつまらなく おもえた

あの頃は今

君のおかげで 明るい過去さ


君を生きる証にしよう 僕は今歌いだす。

君の生きた証にしよう 二人の愛と共に。

君の光はボクの道を 明るく照らしつづけてくれた。

僕の心は君の道を 広くしていたかい?


君を生きる証にしよう 君の全てを知らせるため

君の生きた証にしよう この詩を歌う事で。


君の愛を糧にして 僕は歩きつづける。

君との出会いを糧にして 僕は歌いつづける


この愛を 守るため

この詩が 永遠の詩


君との 永遠の詩。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時29分39秒
返信・引用
  ばあさあかあ先輩と旅人先輩が降りてきた。

「今、逝っちまったよ。」

「そう・・・ですか、ままかあさんは、どうでした」
首を横に振る。

「行ってやれ」


二階に向かう

「ママかあさん」

目がうつろだった・・・。

「シンゴちゃん、あたし引っ越すね、この町は・・・つらいよ」

二人で泣いた・・・。

時間はわからない。

そして、その後のママかあさんの行方も知らない。

五日食べていない事がばれて、点滴を打たれる。

「お願いが  あるんです。」

「美久の、美久の部屋で、美久のベッドで・・・あのベッドで・・・お願いします」

許可された。

寂しい空間・・・。

静寂

美久さん、こんなに寂しいところで・・・一人で・・・いたんだ

一生分って言っていいくらい、泣きました。

ドアの向こうの看護婦さんが・・・。
2.3人泣き崩れています。

ガラス越しに見えました・・・。

悲しい悲しい

そして

短い短い

そして

本物の愛でした

そして・・・。

これがボクの

世界に誇れる

ボクだけの宝物

Love Song 永遠の詩でした。


その後
葬式にもでなかった。

部屋も片付けなかった。

だって、絶対帰ってくるんだ。

そして言うんだ!

「美久さん、おかえり~!!」って

ずっと・・・待ってるんだ。


そして

ボクが落ち着いてから作った歌

その名前が

その詩の名前こそが・・・




          「永遠の詩」
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時19分45秒
返信・引用
  1ヶ月ちょっと後。

「シンゴ、もうだめだって、会いに行ってあげて!」
電話でのリカの叫び声

行かないよ、やくそくだもん。

6月某日

ばあさあかあ先輩だ

「今日、らしいぞ」

明け方に電話。

「分かりました」

でも、行かないんだ、やくそく・・・なんだよ。

仕事は手につかない。

結局早引きする。

帰って一時間後に電話・・・。
「もう、だめだって・・・さ」

旅人先輩だ。

だめだあ

すまない、美久さん、じっとしてられないんだ!!

愛想つかれてもいい! そばに

そばに

そばに、居させてくれ!!

そこが俺の

美久さんの横が俺の唯一の居場所なんだよ!!


原チャリで大阪まで疾走する。

いつもの信号

曲がったら・・・病院。

曲がりきれない

飛ばしすぎた。

バイクと共に転げる。

力が出ない。

そりゃそうだ、5日間、ほとんど何も食ってない。

でも走る、いつもの病室へ!

看護婦達が待っていた。

止められる、羽交い絞めにされ、抱えられ・・・。

「通して・・・

ください」

泣きすぎて声も出ない。

婦長さんが言う。

「美久さんの最後のお願いなんです、だめです。」

「かまわないから、最期は、最期だけは俺の腕の中で・・・。」

思い出したんだ!、思い出したんだよ!!

「死ぬ時は、シンゴの腕のなかがいいなあ」って。

言ってたんだ!

これが

これがめったにわがまま言わない、あいつの本心なんだ!!

早く気づいていれば・・・。よかったよ。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時12分42秒
返信・引用
  「じゃあ宣言してやる」

「なにを?」

「もしもあの世があるのなら、10年後、見に来い」

「うん」

「あのとき振らなきゃ良かったーって言うくらいカッコよくなってやる!」

「うん」

「ボクが俺って言うんだぞ」

「すごいね~」

「ダンディーな27歳だ!」

「今のシンゴじゃかんがえられないよ~」

うるさい・・・。

・・・・・・・・・・・・。

もう、涙も出きったよ・・・。

さて、さよなら・・・しますか・・・ねえ。

「じゃあ」
・・・
「今まで、ありがとな。」

「こちらこそなんだよ」

「いや、ボクは・・・」

何にもしちゃいないんだ、ただ、普通の人間に戻してもらっただけなんだよ。

最後に一度だけキスだけして。

部屋を去っていった。

お互いが嫌いじゃなく別れる別れ

辛くないはずが無い・・・。


扉を閉めた・・・。

本当に二度と会えない。

聞こえてくるんだ

叫び声に聞こえる彼女の鳴き声・・・。

わかってるんだ。

別れた訳。

最後の時を、見られたくないんだよね。

僕が悲しむ事を・・・

僕のことだけを考えてくれたん・・・だよね。

いつだって、俺のことばかりなんだ・・・。

美久さんは

本当に

馬鹿だよ。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時07分9秒
返信・引用
  「ねえ」

うん?

「SEX・・・する?」

・・・・・・・・・

精一杯のやさしさか?

それとも美久の希望だったのか?

いまだに答えが出ない。

けど、その時出した答え。

「処女、天国まで持っていきな、新しい旦那様のためにな。」

だった。

「うん」
美久はうなずく。

・・・・・・・・・

「例えばだ」

ボクが聞く。

「ボク以外で答えてくれ、今度好きになる奴は、どんなのがいいんだ?」

「そうだねえ。シン・・・。」
「無し!!」

「んーー?困ったよう。」

困るな! 照れるじゃ・・・ないか・・・。

「自分を僕って言う人じゃなくて、俺って言う人」

なるほど。

「あと、ダンディーなひと」

「ファザコン」

「ちがうよう~」

「何が?」

「シンゴと逆の人を言ったんだよ。」

・・・・・・。

なるほど。
確かに逆だわ。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)17時04分8秒
返信・引用
  「初めて会った時、名札貸してくれたよね」

うん

「再会、できたよね」

うん

「おかあさん、邪魔だったよね。」

まあ、ね

「丘で、告白してくれたよね」

それはね、ボクが救われた日なんだよ。

そう、不思議なんだ、あの日以来、どんどん人の心が読めなくなってきたんだ。
今じゃ もうぜんぜん読めないし、変な霊とも話せなくなったんだ。

「新婚生活したよね」

ああ

「いるかさんの指輪、くれたよね。」

一応ダイヤのな。


「あたしの大切な・・・大切な旦那様だよね・・・」


ああ、一生言いつづけてやる。

「美久は、俺のお嫁さんだ」って。

誰と結婚したって忘れやしない。

俺の生きる証なんだ。

俺の存在の全てなんだ。

忘れてなんか・・・やるもんか・・・。

おかしいよ、涙が・・・今日は泣かないはずなのに・・・。

どうしても

止まってくれないんだよ。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時59分1秒
返信・引用
  ボクの誕生日は3/15日

ホワイトデーは14日

進級も決まったし、

イベント目白押しだ。

・・・だったんだけど、美久さんの様子がおかしくなっていったんだ。

毎日会えなくなった。

会うたびに体に刺さる管が増えていくんだ。

そして、3月の一ヶ月は会えない事が決定した。

つらいよ。

一人の誕生日なんてどうでもいいんだ!!

会えないこともだけど・・・。
美久さんが苦しんでいる事が一番つらいよ。


4月5日だったと思う。

久々に会ったんだ。
でも、全く違う美久さんだった。

全身管だらけ。

やせて肉が無い。

自慢のロングヘアも切られてる。

あんまりだよ。

女の子にこれは、あんまりにもむごいよ・・・。

「久しぶりだなあ、美久」

「シンゴ、元気だった?」

「まず自分の心配しろ。」

「へへへ。」

・・・・・・。沈黙

美久さんが口を開く

「お願いが、あるんだ・・・。」

「なに」

「おわかれ・・・しましょ・・・」

もうすでに 美久さんは泣いている。

「あたしのこの姿、見られたくないんだ」

「でもね」

「ホントはね、お別れしたく・・・ないんだよう」

決めた!俺は今日は泣かない。

泣いちゃ、いけないんだ!!

「うん」

「シンゴが、シンゴがかわいそうなんだよ。」

どこまで心配してんだ、コイツは・・・。
そして、俺は、俺はどこまで迷惑かけてんだ・・・。

「もう、だめ・・・らしいんだよ、もう・・・いちねん・・・だしね。」

長い言葉は疲れるらしい。

「シンゴに出会えて本当によかったよ。」

ここは一息で言ってくれた。

嬉しかった。
 

最終章 永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時54分28秒
返信・引用
  入院は11月。

これからイベントが山ほどあるのにかわいそうな女の子だ。
つくづく運が無い。

毎日見舞いに行く。
時間は短いけど。

皆も行ってくれるんだ。
先輩達も、リカも。

病院で会ったりする。
でも話さない、楽しそうに見せるのがかわいそうだから。

12月のある日

「ごめんね」

美久さんが言う。

「何が?」

「クリスマス、一人だよね・・・」

「ここに来る」

「・・・ありがとう」

ば~か、俺が言うセリフだよ・・・。

クリスマスは夜中まで病室に隠れた。

個室だったし。

正月も配達が終わったらすぐに病院に行った。

でも

バレンタインは無理だろうなあ、動けないし。

そんな事すっかり忘れて2月14日に病院へ

「はいこれ」

満面の笑みの美久さんが俺に手渡す。

「忘れてた」

「も~」
怒る美久さん

すっげ~うれしい。
飛び跳ねてた、病院で・・・。

「だめだよ、病院で暴れちゃ。」

また怒られた・・・。

あれ、手紙がささってある。

「シンゴ、あいしてるよ!」

でも
ぐにゃぐにゃの字・・・。

字がちゃんと書けないんだ。

もう、字も書けなくなっている。

力が・・・入らないんだ・・・。
 

短い時間

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時48分51秒
返信・引用
  楽しい日々だった。

でも次第に美久はやつれていった。
それでも、美久はずっと笑顔で・・・。

短い時間だったんだ。

二人の家での生活は・・・。

やがて美久さんの再入院が決定した。

聞かなくたって分かっていたさ。
もう、きっと退院できない事なんて・・・。

でも、この部屋は置いておこう。

今度は俺が言ってやるんだ。

「みくさん、おかえりなさーい」って。

信じてみよう、もう一度。

信じたから、二人が再び出会えたんだ。

信じたから、二人は恋人同士になったんだ。

もう一度、信じてみよう。

無理な希望だって、すでに絶望なんだって知っていても。

幸せな短い時間が、今度は長い時間に変わるように。

もう一度だけ

信じてみようか・・・。



第四章 完
 

短い時間

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時45分45秒
返信・引用
  「涙ふいて早く見ろ」

「うん」

ごしごし。

腕で拭くな腕で・・・。

やっぱ中学生だ・・・。仕草が。

「わー、いるかさんだ~、かわいいよう。」

ほ~ら予想通り。
ココロ読めなくたって分かるさ。

「目がきらきらしてる~。ダイヤみたいだ~」

ダイヤだってば・・・。

どうやら自分がダイヤを持つなんて考えてないらしい。

説明する。
今日の出来事も、おばあちゃんの事も。

また美久が泣き出した。

「いい人だねえ、そのおばあちゃん、やさしいねえ」

・・・この町の人間は感受性が高すぎるぞ!

こうして、新婚生活(仮)が始まった。

同棲じゃない、一緒に住んでないんだから。

結婚でもない、籍に入ってないんだから。

でも、籍に入ってる人たち皆より、僕達のほうがきっと幸せなんだよ。

僕が仕事から帰ったら
「あなた、おかえりなさ~い」の声は
毎日響いていた。

良かった、美久の夢が一つかなったみたいだ。

何よりボクも嬉しい!
首筋がこう、 なんだか甘ったる~くなるんだ。


短い時間、僕達はずっといっしょに居た。
意味も無く くっついていた。
SEX以外は・・・一通りしたんじゃないかなあ新婚生活。
 

短い時間

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時41分54秒
返信・引用
  ドアを開ける。

何のことか分からない美久さん。

二人で座るのがせいいっぱいのソファー。

美久さんが疲れたら眠れるように買った布団。

フライパンとかなべ。(もらい物)

ポットにそろいのマグカップ。

「どうしたのここ?」

わかんなくて当然だ。

「新居」

「?」

「阪井 慎吾と阪井 美久の新居」

「!」

「一緒に住むことも、戸籍変えることも出来ないけど、二人だけが一緒にいる空間なら作れたんだ」

美久さんを見る。
顔が真っ赤だ。

・・・どうやら阪井美久でストップしてるらしい。

「ここなら家も近いだろ、仕事終わったら電話するからここにくればいい。」

「うん」

「そしたら、あなたおかえり~が出来るだろ。」

「うん」

「家賃も払うんだ、安いけど俺の給料も安いから辛いぞ、やりくり」

「うん」

「一緒にテレビ見るんだ、同じソファーで」

「うん」

「夜になったらえっち・・・てのだけは無理だけどな」
これはドクターストップ。

「うん」

美久さん、もうすでに号泣モード突入。

「渡したいものがあるんだ」

「なに?」

「目 つぶって」

「うん」

「言っとくけど、何があっても動くなよ」

「や~だ~、こわいよ~」

指輪をはめる。
気づいたらしい。

「これ・・・」

「結婚指輪(仮)だ。」

「(仮)なの。」

「良くなったら本当の結婚指輪だ、俺も自分のをそれまで買わない。」

「うん」

「だからあきらめずに、絶対に良くなるよう努力するんだ」

「うん・・・うん・・・するう、するよおう・・・。」

涙で見えないらしい・・・。全く困った奴だ。

やっぱり
「中学生」

「??」

聞こえなかったらしい、助かった。
 

短い時間

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時33分34秒
返信・引用
  「じゃあ、ダイヤがいいわね。」

だーかーらー、お金、無いんだってば。

「傷ものなら安いんだよ」

教えてくれた。

「この辺のかわいいわよ。」

あ、いるかだ!

目のところに小さなダイヤがついてる。

きっと

「あ、いるかさんだ~、かわいいよう」

って言うだろうなあ。

絶対に言うだろうなあ。

わくわくしてきた。
いくらかな?

4万円超えてる・・・。
無いよ・・・。

「1万円でいいわよ。」
「え?」

「持ってってあげなさいよ、気に入ったんでしょ。」

「うん!すっごく!!」

早速1万円渡す。
ちなみに消費税もサービスしてくれた。

「ありがとう!」

「彼女大事にね、負けたらあかんよ~」

いい人だ。
いっぱいいるんだね、いい人って。

あれ、おばあちゃんの考えてる事もわかんなかった。
なんでだろ?

約束の三日目。

この頃は原付を取ったから20分でここまで来れる。
早速二人乗りで2分ほど行った所にある新居へ。

美久、どんな顔するかなあ??
 

第4章 短い時間

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)16時27分22秒
返信・引用
  急いでばあさあかあ先輩の家に走った。

実は先輩、親が不動産屋で、ワンルームの部屋3.4部屋持ってる。

親父さん曰く
「これをかすなり使うなり好きにしろ、帝王学の手始めだ」

だそうで。

「先輩、部屋貸して下さい!!」

「な、いきなり」

簡単に説明する、肝心なところを抜かして。

さていくら吹っかけられるか・・・。
4万くらいかなあ?

「3万と言いたい所だけど、美久に免じて1万5千円!」

「サンキュー先輩!愛してるぜ!!」
結婚の真似事なんだから、家賃は払わなきゃね。

あとは・・・指輪だ・・・。

二つは買えないなあ・・・。お金ないもん。
と、言っても一つでも無いんだけどね。

参ったなあ。



思い出した!

美久さん高い物嫌いなんだよ。

じゃあ、デザインで考えよう。

・・・・・・・・・。
百貨店での男の買物(一人)がこんなに辛いとは知らなかった。

店員に囲まれるわ、化粧くさいわ、おばさんうっとうしいわ・・・。

やめだ!近所のアクセ屋だ!!

「いらっしゃいませ、恋人にかな?」
優しそうなおばあちゃんだった。

「フィアンセになんだけど・・・。」

一通り説明した・・・。もうすぐいなくなる事も。

そしたらおばあちゃん、泣いてくれたんだ・・・。

ありがとう。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)11時18分26秒
返信・引用
  悲しんでる場合じゃない。

何か

なにかするんだ!!
年齢の足りない穴なんて、ボクが埋めるんだ!!

「なあ、美久」

「なに?」

「その願い、一年間かなえてやる。」

「え?」

「三日待ってろ、びっくりさせてやる。」

「???」

わかんないって顔をする。

でも、何か楽しい事が起きるんだって思ってくれて・・・。

「うん!!」

久々に笑い顔

いや、違う
笑ってないのは昨日からなだけなんだ。

でも、長かった気がするよ・・・。

そうこの笑顔なんだよ・・・。
この笑顔にボクは惚れたんだよ。

やっぱり美久さんは笑ってなきゃね。

いや、僕が

ボクが笑わせてあげるんだ!
心の底から、笑いあえる環境を作るんだ!!

この3ヶ月、天国と地獄を知った。

でも、もう一番下を見たんだ!

何が怖いって言うんだ。

たった一年でもいい。

美久を、必ず幸せにする!!

そう決意を抱いた16才の春

春の嵐よりも強い嵐を巻き起こそうと硬く決意した

希望と絶望の16歳の春




第三章 完
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)11時15分49秒
返信・引用
  「最初から、話してくれるかな?」

何時間か後、泣き止んだ美久さんにお願いする。

内容はこうだった。

小学校の時に心臓が痛くなって病院に運び込まれた。
いろんな病院に行ったけどだめだった。
おっきい病院で検査したら心臓の病気だって。

病名は忘れた。
覚えたくも無いよ、恋人を連れ去る病気の名前なんか。

血もいっぱい入れたんだって。
合併症みたいなのもあるんだって。

中学に入ったらすごく悪くなってずっと入院。
そして退院したのが始めてであった2ヶ月前。

そう、丁度一年前。

「でも最近はまだ調子がいいんだよ」
笑う美久さん。

「でもね、あたしも女の子なんだよ」

「うん」

「好きな人とデートして」

「街中でちゅーするの。」

「んで、家まで送ってもらって見えなくなるまでお見送りして」

「結婚だってしたいんだよ。」

「あなたおかえりなさーい!って言うの。」

「夜はえっちのことするの。」

涙で前が見えない・・・。

「でもね」

「うん?」

「できないんだよ、あたしには。」

「・・・・・・結婚は、出来るじゃないか。」

他の人となら・・・。
美久さんの夢のためなら・・・

喜んで身を引くさ

「シンゴが18歳までだめでしょ。」

「ごめんな。」

変な事・・・かんがえて

「許してあげない、です。」

分かってたらしい・・・。

なんで、
何で美久さんなんだよ。

何か、悪い事でもしたってのか。

それならボクが消えたほうがいいじゃないか。

こんなに皆に好かれる人間が・・・何で。

何で消えていくんだよ。

ボクなんかだったら・・・。

誰も

悲しまないのに。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)11時11分45秒
返信・引用
  翌日の病院。

今日は長い・・・。
この間は、診察室に入ったら5分で出てきたのに。

不安がどんどん加速する・・・。

2時間後

「お待たせ、だね」
美久さんの顔が少し青い。

「正直に言え」
初めて美久さんに対してきつく言った言葉。

「後で 言うよ・・・。」

「分かった。」

沈黙のまま美久さんの家に着く。

聞きたくない事実が突きつけられる。

「シンゴ、落ち着いて聞いてね」

「うん」

「結論から言ったほうがいいのかな?」

「好きにして、美久の言いやすいように」

「あと、一年だって・・・言われたの」

ショックで髪の毛が白くなるというのを聞いた事がある。
きっと本当だ。
髪の毛一本一本に電流が走る感覚があった。

「あたし、あと一年しか生きられないっていわれたの・・・。」

逃れられない事実

「うそ、でしょ」
そんな陳腐なセリフしか言えない。
分かってるんだ、嘘はつかないって。

「嘘なら・・・いいんだけど、あたし、あたし、シンゴに隠して」

同じだ。

昔のボクと同じなんだ・・・。

好きだから隠して

言えなくて

苦しんで

抱きしめる。

「いいんだよ、黙ってた事なんか、苦しかっただろ」

涙が止まらない美久さん。

「ごめんな、直らないって知ってたら、直った時の事なんて話さなかったんだけど、辛かったろ、笑うの。」

胸の中で、まるで子供のように泣く美久さん。
初めて会った時より8センチくらいボクは大きくなったから、
胸を貸すだけなら丁度良かった・・・。

でも、こんな事で貸したく無かったよ

回復した、喜びの涙が・・・ よかったよう。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)11時06分50秒
返信・引用
  幸せなんだ。

たとえ外にいけなくたって、確かに今 幸せなんだよ。
美久さんと二人、寄り添ってる。
それも俺の底の部分まで知っても離れて行かない人。
だって、恋人同士なんだもん!!

これからも
ずっと、二人で・・・。

いろいろ話をした。
治ったらどこ行こうかとか。
旅行だって行く!とか。
すごく楽しいんだ、他愛もない事が!!

ママかあさんにも報告した。
喜んでくれたんだ。

でも

悲しいときって  いきなり始まるんだ。

積み重ねて出来た積み木が
いとも簡単に崩れるように・・・。

「シンゴ、お願いがあるんだ。」
シンゴと呼ばれても違和感がなくなった頃の出来事。

「なに?」

俺達は付き合う前とぜんぜん変わってない。
しょっちゅう赤くなるし、ぽかぽか叩かれる。

「明日、病院に付き合ってほしいんだ・・・。」

「いいよ、丁度休みだし」

「ありがとう」
なんだか元気が無い。

「美久、大丈夫??」

「うん」

うそだ。
なんか隠してる。

気になる・・・。
そうじゃない、胸騒ぎがする、そう、あの何かが心に語りかけるように・・・。

何なんだろう。

あした、わかるのかなあ・・・。

神様、ボクのこの胸騒ぎが、勘違いでありますように。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時59分43秒
返信・引用
  いつも頼ってばかりだった・・・。
今度は・・・俺が。
俺から何かするんだ!!

きつく抱きしめる。
痛いという声を振り切って。

「美久さん、大好きなんだ、嫌われたらどうしようって、どうしようって・・・。」
もう涙は止まらない。

「怖かったんだ・・・絶対に・・・嫌われるって思って・・・」

「隠してる自分が嫌で、でも、嫌われたくない 離れたくないって!」
最後は絶叫に近かった。

「ばか」
かろうじて動く手で体をぽかぽか叩く。
叩きながら

「そのくらいじゃ、美久さんはシンゴさんを嫌いになりませんよ~」

いつもと・・・同じだ。

暖かい・・・美久さんがいるんだ

本当の俺を知っても・・・。


いきなり離して頭を下げる。

「わ!!」
驚く美久さん。

「初めてあった時から好きでした」

「あたしも、だよ」

「付き合ってください」

「大変だよ、わがままだし、やきもち焼きだし」

「焼いて欲しいです」

「歩くの遅いし、男の子と付き合った事無いし」

「美久よりゆっくり歩くです、二人の歩みもゆっくりと、です」

「病気持ちだし」

「似たようなものだよ、俺と」

ぽふ。
体を預けられる。
「お願いしますね、シンゴ!」

二人の歩みは 始まりました。
ただこのとき、最後の「病気持ちだし」が
あとあと辛くなるとは、知りませんでした。

時間は夜10時。
「ママかあさんに怒られちゃうかな?」

「一緒に怒られてね、シンゴ」

「やだ、ままかあさん怖いもん」

「あ~ずる~い、です。」

ぽかぽか叩かれる振動が、生きてていいんだっていう証のようで
なんだかとっても嬉しかった。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時45分56秒
返信・引用
  やわらかく、そして暖かいふんわりとした感覚・・・。
男のボクが抱きしめられていたんだ。

「辛かったんだね・・・シンゴ・・・」
美久さんの声も涙声だった。

「あたしはね、シンゴにだったら読まれてもいいよ」

「!!」

「ううん、読んでほしいよ、だってね、あたしいつもシンゴの事ばかり考えているんだよ。」

「あたしだって、隠し事、あるんだよ、今は言えないことだって・・・」

「そんな事関係ない!美久さんは美久さんだもん!」

「一緒なんだよ。」

何かが心で砕けたような衝撃。

今までの重荷が

さいなみつづけた感情が

すべてが開放された気分なんだ。

そうかもしれない。
ボクと美久さんが反対の立場でも、気にしないんだもん。

美久さんの秘密がなんであったって、俺から離れる事なんてしない。

信じて・・・。良かったんだ。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時38分35秒
返信・引用
  小高い丘に登った。
美久さんはかなりゆっくり歩くから、時間がかかったけど・・・。

「きれいだねえ」
美久さんがつぶやく。

「うん」

「で、何の話?」

言いにくいよ・・・。
でも
言わなきゃならないんだ。

「黙ってた事があるんだ」

「うん」

「実は、ボク、変な力を持ってるんだ。」

「どんな?」
いつもと変わらない美久さん。

「人に見えない物が見えるんだ、霊みたいな・・・。」
「あと、人の心も読めちゃうんだ・・・何でか分かんないけど」

・・・沈黙

「読もうと考えてるわけじゃない!見たいとも思わないんだけど」

「うん」

「心の中に入ってくるんだ・・・」

「うん」

「皆、嫌がるんだ、でも黙ってまで、騙してまで付き合いたいとは思えない!」

「うん」

「だから、美久さんも、いや・・・だったら今の・・・うちに・・・」

涙で言葉にならない。

初めてだった。
この事を相手に伝える時に涙を流したのは・・・。

もう、美久さんの顔は見れない。

心も見えない・・・美久さんの心はなぜだか読めないんだ・・・。

初めてだった、これからのストーリーの分からないシナリオは。

コンナニ コワイモノ・・・ ナンダ・・・。

初めて味わう対人の恐怖

他の人と同じじゃないと信じたい。

でも、この力は・・・

あまりにも大きすぎるから・・・。

心の中では美久さんを信じているボクが居る。
でも、やっぱり無理だよ。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時24分59秒
返信・引用
  朝一番から家に行くため久々の通勤通学ラッシュ。
でもニヤついている。
だって初めての二人っきりのデート!

お迎えとボディーガード。
病院に着いたらあっさり終わる。

「診察だけなの」
そうなのか。

この日の事は全部覚えてる。
春になって日差しが強くなるから帽子を買いに行ったんだ。
・・・ひさびさに女の買物の怖さを思い知らされる。

長い!!

「これがいいかなあ?」

「こっちかなあ?」

「さっきのとどっちがいいと思う?」

遠くでジェスチャーで僕に聞く。
くたびれて壁にへばりつくボク。
確か美久さん、今日病院帰りじゃ・・・。

やっと決まって嬉しそうにかぶって帰る美久さん。

喫茶店に行って、ゲーセンに行って、僕の服み立ててもらって。
楽しかった。

家に送って帰る途中・・・。
やっと思い出す。
思い出したくない、暗い影・・・。

カクシテイルコトガ アルンダ

思い出したくなかった。
だって、好きなんだもん。

離れたくないよ。
でも、隠している方が・・・重くなってきたんだ。

あの力。
忌まわしい、人に在らざる力

待てよ。
美久さんの心の中・・・見えなかった。
ままかあさんも。

なんでだろ。

でも、隠しているには違いが無いんだ。

「どうしたの?」
顔を覗き込まれる。

「あ、いや・・・」
なんでもないです・・・が言えなかった。
「顔、青いよ、疲れた、疲れた?」

違うんだ、美久さん。

「美久さん、今日何時まで一緒にいられるかなあ?」

「うーんとね、9時までいいって言われたよ。」

「じゃあ、ご飯食べて行こ、その後話したい事があるんだ。」

「うん、食べにいこー、楽しみだよう」

これが二人の最後の晩餐かなあ?
さて、最後くらい楽しく行こうか。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時17分6秒
返信・引用
  その後、毎週土曜日の昼は美久さんの家に行く事になった。

決めたわけじゃないんだけど、そうなった。

やっぱりママかあさんは部屋の中に入ってきて、一緒に笑ってる。
いいんだけどね。

そしてやっぱり晩御飯を頂いて帰る。
いいのかな?

何回この部屋に入ったかわからなくなった時。

「シンゴさん、明々後日休みかなあ?」と聞いてきた。

「仕事ですけど、どうして?」

「あ、あのね、市内の病院に行くの、
お母さん、行けなくて、でね、一緒に行ったら、お外で遊べるし、夜まで一緒・・・。」

「休む!!!」

速攻で電話を借りて欠勤願い。
強引に休みにしてやった!!

「よ、よかったのかなあ?」と、美久さん。

「いいの」
課長泣いてたけど。

ふっふっふう。
火曜日が楽しみだぜ!!

でも、病院って何なんだろう。
気になるなあ。

学校いけないくらいなんだもんなあ。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 9日(月)10時01分51秒
返信・引用
  そうだ、さっきの疑問・・・。

「ねえばあさあかあ先輩」

「なに?」
やっぱかわいい・・・。筋肉95Kgのくせに。

「美久さん彼氏いなかった理由、知ってます?」

「決まってるやん」

え?

「あいつ、ほとんど中学校行ってなかったもん、それに男、怖かったらしいし」

「まじっすか?」

「男嫌いは聞いた話だけど、学校に来てなかったのは本当」
そんなに悪いのだろうか?

ん?男怖いって・・・

「そういや何でお前は怖くないのかな?」

俺が聞きたいよ・・・。
現に今日家に行ったんだから

「ま、良い奴に見えたんだろ、俺がそう見えたみたいにな。」

だからなんでコイツ等、かっこいいんだよ!!

しかし、そのかっこいい先輩にその日家に帰してもらえませんでした・・・。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時59分49秒
返信・引用
  夕方になった。

「そろそろ帰ります、美久さん」

「そうなの?夜ご飯食べていってくれたらいいのに」

いやいや、初めての家なのにそんな・・・。

「でも、あんまり遅くまでいると迷惑・・・」

「おかあさ~~ん」

猛ダッシュする美久さん。
速い・・・。

ママかあさんが一緒に来る。

「シンゴちゃん、ご飯食べてってね、今、美久と用意するからね」

歓迎屋敷

その四文字が頭に浮かぶ。

・・・・・・・・・
まさか初日から晩御飯頂くとは思わなかった・・・。
おいしかったし。

「美久さん料理も出来るんだぁ。」
赤くなる。

かわいくて、料理が出来て、お菓子も作れる、性格も良い。
何で男が出来なかったんだろ??

疑問を抱きながら帰ろうとする。

「あの」
美久さんがつぶやく。

「なに?」

「来週も、遊びたいなあ・・・。 だめかなあ?」
扉を閉めながらボクがつぶやく。

「呼ばれなくても来るつもりだったさ」

隙間から美久さんの笑顔が見える。
たまにカッコつけるくらい、いいよね。

かっこよかったボクは10分後、ばあさあかあ先輩に虐待に会ったんだけど・・・。
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時55分29秒
返信・引用
  美久さんの部屋に上がる。

かなり女の子な部屋だ。

ぬいぐるみさんがいっぱいある。
ちなみにこの さん は、美久さんの口癖。

うちなんかエ○本しかないよ・・・。

ベッドも薄いピンクだし。
変なところに感心する。
ボクの部屋なんかパソコンとエアコンしかないよ。
あと、弟が標準装備・・・。

他愛ない話で盛り上がる。
楽しいや!
「入りますよ~」ママかあさんだ。(美久ママの事)

お盆には紅茶とケーキ。
うんうん、女の子の家だ。
家だったら、麦茶と袋のままのポテチだよ。(僕が自分で瓶ごと持っていく)

「このケーキ、美久が焼いたんですよ。」

「まじですか!!」

スポンジも焼いたらしい・・・。
確かうちのおかんがスポンジは難しいって・・・。
恐るべし、美久さん。

見ると赤くなってる。ここでも赤くなるのか。
「ビバ!女の子の部屋!!」
って感じだね。

でもなんとなく気恥ずかしくなって話が止まった時
「あの」
美久さんが話を切り出す。

「なあに?」

「これって・・・デートって言っていいのかなあ??」
二人が瞬時に赤くなる。

「ぼ、ぼぼ、ボクはそのつもりなんだけどなあああ」
ろれつが回らない。

「だ、だよね、いいよね、やったあ!」
・・・・・・
沈黙
しばらく続いた。

なんなんだ、この中学生みたいな恋愛ごっこは。
いや、最近は中学生でもやらないな、こんなの

でも、なんだか心地いいかも?
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時51分16秒
返信・引用
  もう着いちゃった。
・・・・・・。
走ったら一分じゃないか。
近かった。
これを歩いて6分って・・・。

ベルを鳴らす・・・。
鳴らす・・・。
鳴らす・・・んだけど
なかなか押せない。

何分か後に押した。

「はーい」
美久さんだぁ!!
声だけで喜ぶ俺。

「あ、シンゴさんだぁ!!」
似たもの同士。
僕の頭にそう言う言葉が浮かぶ。

とりあえず上がらせてもらう。
言っておくけど男が女の子の家に始めて上がる時って緊張するんだよ。

どきどきどき。

神様お願いです。
親御さんには会いませんように・・・。

今日は留守でありますように・・・。

ちなみに下心からじゃありません。

本当に緊張しちゃうからです。

・・・今日はね。

「あら来たの?」

美久さんに似た声が前からする。
美久さんのお母さんだ。
いきなり神様には嫌われたらしい。

「初めまして、シンゴって言います、美久さんのお友・・・」

「初めまして、美久の母ですー。」
話を途中で切られた、話したいらしい。

「美久から聞いてますよ、ずーっと聞かされてるって言った方がいいかなあ?」

「おかあさん!!」
顔赤くしながら怒ってる。

聞いてるボクもやっぱり すでに真っ赤だったらしい。

「あらあらあら、ホントにうわさ通り、真っ赤っか」
そこまで言ってたのか、美久さん。

「何せ美久が男の子連れてくるなんて初めてだから、うれしくってうれしくって」
そ、そうなのか!!
うれしいや。

「じゃ、ごゆっくりね、後で良い物持っていってあげるからね」
どうやら良いお母さんのようだ。

しかしマイペースな親子だこと・・・。



 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時47分11秒
返信・引用
  その週の仕事なんて手につかなかったことを良く覚えてる。
でも残業はいっぱいした。
お金いるもんね。

土曜日。
やっぱり眠れなかった・・・。

家に行くとはいえ初デートだもんね。
きっとボクが思っているだけだと思うけど。

電車に乗って30分くらい。
一つ乗り換えなきゃいけないんだよね、面倒だ。
でも、好きな人に近づいていることが本当に嬉しかったりして。
複雑な電車の中。

歩いてまず、ばあさあかあ先輩の家へ。

「おーシンゴ、上がれ上がれー!」

旅人先輩もいるらしい。
愛車のバイクをいじってる。CB400ストリートレース仕様。
いじる旅人先輩、
持ち上げるばあさあかあ先輩。
何キロあると思ってんだ・・・。車体重量。

「今日は挨拶だけっす!!」

「なんで?」
と、ばあさあかあ先輩。

一方ニヤつく旅人先輩。
気づいてやがる。

「じゃ!そーゆーことで!!」
行こうとした・・・。

しまった、家知らない。
戻る。

「旅人先輩教えてください・・・。」

いわなくても分かってたらしく手書きの地図を持っていた。

「がんばれよシ・ン・ゴ・さ・ん。」

顔が赤くなる。
猛ダッシュ!!

ちなみにまだ、ばあさあかあ先輩は分かってない。
何でこんなに鈍いんだろう??
 

素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時41分48秒
返信・引用
  「今日は聞こうと思ったことがあるんだ。」

「なに?」

「彼氏、居るのかな、と思って・・・。」
また暗くなるボク。

「いないよう」

「まじ??」
再び明るさ最高潮!!

「ま・じだよう、そんなに何度も繰り返さないでよう、悲しくなるよう」

「ご、ごめんです。」

どうやらずっと彼氏は居なかったらしい。
なんでだろ、かわいいのに。

「今度遊びに行かない?」

「だめなのー」

・・・・・・

いきなり振られた・・・。
あっという間に失恋かよ・・・。
かなりショック。 泣きたい。

「もしもーーし、聞いてるーー?」

「え?」
鳴きそうな声の俺。

「だからー、お医者さんに止められてて遊びに行けないのーー」
なんだ、そう言うことか・・・安心した。

「でね、今度遊びにきてほしいなあ、だめ??」

ヲイヲイ、お兄さんだって男の子なんだぞ・・・。
ちこっとは期待しちゃうぞ・・・。

「そりゃいいけど、ばあさあかあ先輩の家の近くみたいだし。」

「うん、近いよー、普通の人が歩いたら3分だってー」

普通の人?

「あたし歩くの遅いから6分くらいかかっちゃうけど・・・」

納得。

トロそうだ。

「今、納得しなかった?」

「いいや、してないよ!」
声が裏返ったどころか最後の よ が大きくなった。

ばれた・・・。
案の定怒ってる、笑いながら。
みょーな奴だ。

「じゃあ、いくよ、今週の土曜でいいかなあ?」
土曜は休みの日のボク。

「うん、待ってるよ」
電話を切る。

「よっしゃああああああ!!!!」
夜中に叫んで踊りだす。
隣の部屋の母親に怒られる。
かまうか! うれしいんだもん!!
 

第三章 素晴らしい日々・・・奈落

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)15時36分11秒
返信・引用
  スクーリングが終わって数日後、電話したくなる。
貰った紙を見る。

あれ?

ばあさあかあ先輩も、美久さんも、旅人先輩も、リカも、
みっちゃんも近所に住んでるんだ。

そういえば中学校一緒って言ってたっけ。
ううー、中学の時の美久さん見たかったよー!!
きっと、めちゃかわいいよ!

さらに学生服だよ、学生服!!
うきゃーーー!

ごろごろごろ(部屋を転がりまわっている)

・・・・・・

壊れてた・・・・・・。

あー、でもきっともててたんだろーなー、かわいいもんなー!!

・・・・・・!!

そうだよ、かわいいんだよ・・・。

大変だ、俺、美久さんに彼氏いるかどうか聞くの忘れてた。
聞かれたけど聞いてないよ・・・。

いきなり暗くなるボク。
かわいいんだもん、いるよね。

電話、どうしよう・・・。
全ての勇気を振り絞るボク。

んが、なかなかこれが・・・ねえ。
わかるでしょ、この気持ち。
ほかの女友達なら気軽なのに・・・ねえ。

うあああああ、気合い一発!
かけるぞおお!

・・・・・・って、掛けれたら苦労しないんだよう!!

ながあああああ!!!

頑張った。
かけてみた。

「もしもし~」
美久さんだあ!!(すでに明るい)

「あ、あのその、シンゴです。」

「あ、あたしもかけようとしてたんだよ、嬉しいなあ」

「まじ?」(明るさ最高潮)
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)12時31分21秒
返信・引用
  「彼女なんていないよ、ボク」

「ボク、が良いよね。」
え?

「じゃあ、電話しても、いいかな、あたし」 美久さんが言う。

「あたしが良いよね。」
言い返してやった。

案の定ぽかぽか叩かれる。
同じ事言い返しただけなのに。

「ボクが聞かなきゃいけないことでしたね・・・。」
赤い顔した僕が言う。

「うん!」

子供みたいな顔した美久さんが本当に嬉しそうな顔でうなずく。

秋風が涼やかに吹く秋の夜。
涼やかな風は吹いていても、ボクはなんだか暖かだった。

美久さん か。

惹かれている。
僕は美久さんに惹かれているんだ。

でも

ボクはきっと嫌われる。

皆に避けられたあの力

あの力が本当に憎いよう。
秋風と共に流れればいいのに。
美久さんを見送りながらそう思った、秋の夜長でした。



第二話 完
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)12時24分49秒
返信・引用
  後一時間、一時間で母親が迎えに来るらしい。
聞かなきゃ、いろいろ。
そう思うと口が開かない。
さっきまで普通に話してたのになあ。

何聞こう?
電話番号? 趣味? 住所?

あーーー、もう訳わかんねーー!!

「あ、あの!!」
切り出すボク

「なあに?」

「あ、あした何すんの?」

「寝るぅ」
何聞いてんだ、俺!!違うだろ!!!

「じゃ、じゃあ!」

「なあに?」

「昼くらいまで寝るんだ」

「そうだね」
馬鹿か、俺!!
ああーーーーー。

「あ、そうだ!」と、美久さん。
「これ、あたしの住所と電話番号」

え?

「この間言い忘れちゃったんだー、ずーっと連絡先知りたかったんだけど、
本人から聞かないと失礼かと思って」

同じ事・・・ 思ってたんだ・・・・・・。
女の子から言わせるなんて、最低だ。

「ぼ、ボクもそうだったんだ、ずっと知りたかった、でも、悪いなって・・・。」

「ほんと~、なんだか嬉しいなあ、一緒だね」

泣きたくなった、きっとかばってくれてるんだ。
なんだか、とても暖かい。

「でもね、もうひとつ理由があるんだ。」
続ける美久さん。

「あの、彼女が居たら、悪いなって・・・、思って・・・」
顔が赤くなる美久さん。

「あ・・・」
それを聞いて顔をもっと赤くするボク。

「ここはりんご農園か?」
ばあさあかあ先輩が冷やかす。
冷やかすだけ冷やかして、彼女のみっちゃんのところに行く。
おかげで落ち着いた。
さんきゅ~、手を振ったら、指をピストル型にしての応援。

かっこつけるなあ
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)12時18分16秒
返信・引用
  「正直、来てくれるか心配だったんだ、って言うか来ないと思ってた」
正直な考え。

「あれ」
雲行きが怪しくなってきた・・・。

「ひょっとして聞いてませんでした?」

・・・まさか。

「あたし、みんなに言ってたんですけど、リカやみっちゃん先輩やばあさあかあ先輩に、今日来るって。」

聞いてねえ。

「りかァ!!」
激怒+猛ダッシュ。
ちなみに俺、責任者なのに何もしてない。
全部リカにまかせっきり。
でも激怒。

何で言わないと問いただすと、リカは飄々と

「だってアンタ、聞かなかったじゃん。」

・・・そうだった、聞かなかった。
じゃあ、皆このところニヤついてたのは・・・。

「そう、今日の事だよ。」

やられた・・・。

「皆アンタの反応が楽しみだ~って言ってたよ。」
ちっ。

しかし
まあいいや、今日はそんな事言ってらんないし!
美久さんと話さなきゃ、戻ろう。

「シンゴ、次 司会ね。」
って、この野郎、人が幸せに浸ってる時に・・・。
あ、野郎じゃないな、男みたいだけど。

仕方なく美久さんに身振りで謝る。

シ  「待っててね。」

こくこく。

美  「そっち行っていい?」

シ 「おっけいよん」

ちなみに全部身振り。

とたとた走る姿がかわいい。
すっげー遅いけど・・・。
30mも無いのに息を切らしてる。
運動不足だな。
司会の俺の横にちょこんと座る。

しかしどう見ても・・・。
「中学生・・・。」
ポツリとつぶやく。

「ひっどーい、会って二回目の人にそんな事言われたの始めてー」
また、ぽかぽか叩かれる。
ちなみに今 俺 司会中・・・。

司会だけのはずが、即席で実況までやっちゃった。
美久さんが笑ってるからいいや。

さて、打ち上げだ!!
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)12時14分49秒
返信・引用
  来てくれたんだ。

やっぱりうれしいや。

信じてみるもんだね、人を

満面の笑顔のボク。
ニコニコ笑って立つ美久さん。

はたから見たら妙に見えるんだろうな。

リカが笑ってやがる・・・。
指を指すな指を。

こら、ばあさあかあにばらすな!
旅人にまで!!

あ~~~!!

まあいいや。


でも?

「その名札、どこから??」
当然の質問。

確かに無くしたんだ、三日目に。

「リカが3日目からシンゴさんが渡しといてって預かったよ、って聞きましたけど」

あの野郎、三日も前から手の込んだことを。
二回怒られたんだぞ、無くすなって。

美久さんの首を少しかしげて、手を合わせて立つ姿が激かわいい。
うむ、仕方がない、リカを許そう。
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時58分38秒
返信・引用
  レクの時間は4日目の夜の授業3時間を潰して行われる。

すぐにご飯を食べ終え、指示をしに体育館へ向かう。
忙しい。
始まるのは一時間後。

あの子待たなきゃイケナイのに~。
でも、名札無いんだよな~。
一応リカに話しておこう。

「大丈夫だよ、もう準備してるからさ。」

いっしょに係をしていた気づいたんだけど、リカはよく気が付くし、行動が早い。
きっといい嫁さんになるだろう。
本人に言ったら照れ隠しにローキックを頂いた。

訂正

こわい嫁さんになるだろう。

ま、今回は女子から借りたんだろう、そのほうが無難だしな。

始まる15分くらい前。
地獄のような忙しさ。

「それそこぉ!!」

ボクの絶叫。

時間が無いよう。
慌ててた・・・。

「あのう・・・。」

「何!!」
ちょっときつい言い方

「手伝いましょうか?」
女の子の声
うん、そいつは助かる。

「頼む、じゃあ、職員室にい・・・。」
・・・・・・・・・。
顔を見る
言葉が止まる
動かなくなる
顔は真っ赤になる

名札を見た。

「阪井 慎吾」

確かに書いてある。
リカか。
おかげで緊張が緩む。

「ごめん、忙しかったからきつい言い方になった」

「いいですよ、でも良いんですか、皆、外で待ってますよ。」
「良くない」
忘れてた・・・。

いつのまにか皆、準備を終えて、レク係が皆、僕を見ている。
恥ずかしい。

「じゃー生徒入場させてー、気合い入れて始めんぞぉ!!」
「よっしゃー」
みんなの気合いも十分!
さて、始めるか、短い時間の甘い時間。
このために頑張ったんだ。
バチはあたんないよね、頑張ったんだし。
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時53分37秒
返信・引用
  いよいよ当日。

実は眠れなかった・・・。
いつもそうなんだ、遠足の前とか、旅行の前とか・・・。
子供なんだね。

昼ご飯食べたら眠くなった。
寝よう。
・・・・・・・・・・・・・・・。

あれ、夕方?

なんていい教師達だ、3時間も起さずにいてくれたとは。
多分うちの担任の介入だな。
後で礼を言っておこう。

と、言うことは
この授業が終わればとうとう!!
授業中踊る俺、隣に席を取ったリカが慌てて止める。

「あんた、寝るわ踊るわ、とんでもない奴ね。」

笑われたし怒られた・・・。
だって・・・。

「ど~せ、この後の彼女との再会でも想像したんでしょ??」
よまれてる・・・。

あれ、今 彼女って・・・。

「いま、あのあのあの、かお、かの・・・。」
口が回らない。
顔が熱い。

「真っ赤よ、かわいいわね~。」

うるさい、照れ屋なんだよ。
まあいいや、会えるんだし・・・。

考えた。
もし来なかったら・・・。
会えなかったら
・・・。

暗い顔してばあさあかあ先輩に言ってみる。
ニヤニヤしてやがる。
気色悪い。
言ったら殺されるから言わないけど。

「先輩、来なかったらどうしようか?」

「ま、その時は残念会だな。飲むぞ!」
飲めりゃ良いらしい。
困った人だ。

仕方がない!乗りかかった船だ!!

信じてみよう。

でも・・・。
たった一回しか会ったことの無い人を信じるって・・・。
変わったかなあ、ボク。
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時50分10秒
返信・引用
  なんで、今回のレク担当が担任なんだよ・・・。

嘆く俺、ニヤつく担任。
「じゃあ、今回のレク責任者は1年のシンゴ君で!」
全員の賛同の拍手。

やられた・・・。

まてよ、チャンスかも・・・。
しばらく考えて、次第にニヤつくシンゴ。

「怖いよ、シンゴ。」
揺さぶられるボク。

・・・あれ、何でこの女、ボクの名前しってんの??
聞いてみた。
「美久から聞いたもん」

納得、そして再びニヤつくボク。

「だから怖いって」

そういや名前聞いてなかった。

「リカだよ。美久の中学の友達のね。」
そうなのか、それも知らなかった。
あれ、そういえばあの子から聞いたような気が・・・。
まあいいや。

さーて、責任者だし、盛大にやってやるぞ!!
もとい
あの子が喜ぶよう、頑張るぞー!!

この3日間、鬼神のように働いた。
休み時間も潰したし、ご飯だって3分で食べた。
残りの時間は全部4日目の夜のために。
きっと来るあの子の笑う顔のために。

「お~い、シンゴ、脱走してのみにいか・・・」

こんど!!

絶叫して走り去る。
理由を知ってるから納得してにやつく先輩たち。
いい奴らだ。

いよいよ明日だ!
後ちょっと用意するだけだ。
迎える準備は万端だ!!

ただ、3日目になくした名札は心配だけど・・・。

でも

ほんとうにきてくれるかなあ?
 

惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時43分11秒
返信・引用
  2回目のスクーリングは10月。

あっという間だった、ばあさあかあ先輩も土日 旅人先輩も居たから。

先輩達に夏の間に聞いた話。

ばあさあかあ先輩は、家の家業のために。
土日 旅人先輩は、世界を震撼させる音を作るために。
通信教育に進学したらしい。

かっこいい。

ボクには・・・、何も無い。
漠然と選んだんだ・・・この道。
負けてるよ。
何か見つかるかなあ??
コイツらに胸を張れるような、勝てるような何かが。

再び訪れる地獄の五日間。
朝から晩まで勉強詰め。
でも今回はしんどくないぞ! だって・・・。


「ボクやります!!」

1日目の夜のホームルームでボクが叫ぶ。
そう、レク係をやりたいんだ。
だって、来るって信じてるから・・・
俺の名札をつけたあの子が・・・

睡眠時間くらいくれてやる!
あの子が、ただあの子が喜ぶ会にしてやるんだ、ボクが!!

あっさり決まる。
だってやりたい奴いないんだもん。

あれ?今回二人??
見ると、この間、あの子をボクに紹介した子だ。

「来ると良いね」
一言決めて出て行った。
何でコイツら、こんなにかっこいいんだ??
悩むシンゴ。

「遅れるよーー!!」

なにい!!
「今日からあるんだって言ってたじゃない、センセ」

・・・聞いてなかった。

「聞いてなかった?ひょっとして??」

こくこく。

「もー」
怒られちゃった・・・。
仕方ないからついて行こう。
そうそう、ここから頑張れば良いんだから。
 

第2章 惹かれる心

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時36分26秒
返信・引用
  びっくりしたことが二つ。
ばあさあかあ先輩の家は近かった・・・。
と、言っても、電車で30分以上はかかったけど。
そのためちょくちょく呼び出された。

まあ良いか、暇だし。

もう一つ。
ばあさあかあ先輩の彼女のみっちゃんさんは美久さんの中学の先輩だった事。

巡って 季節は夏。
プールにだって、彼女と行きたいさ・・・。
なのに・・・。
横に居るのは・・・。

「シンゴ、美久ちゃんに電話したら?」と、ばあさあかあ先輩。

何で横に居るのがこんなガタイのいいアンちゃんなんだよ!!

さらに、
できるかよ、本人からTel番聞いてないのに。
一応シャイなんだから・・・。 いや、本当に。

「待ってると思うけどなー、美久ちゃん」

待ってないよ、きっとね。
だって、俺だぜ、いい男ならまだしも。

眼鏡かけて、まじめ顔。
それでいつも怒ってりゃ、いい男でもなんでもないさ。

「ま、またスクーリングのレクに来るってさ」

「まじっすか!!」
叫んでしまった。

「俺がおまえに嘘ついて何の得になるっちゅーねん」
ボクの反応を見て、ニヤつく先輩。

「なんか楽しいことでもあったんじゃないか?レクのとき・・・?!」
「よっしゃーーーーーー!!」

その瞬間、筋肉だるま98Kgはプールに投げ込まれた。
自分でもそんな力があると思わなかった・・・。

当然その後、ぼこられたけどね。
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時26分13秒
返信・引用
  「名前なんて言うの?」

「美久です」

「妙な名前だ」

「よく言われます」
言われるのか・・・・・・

「何で学校行かないの」
・・・
答えにくそうにする
あ、しまった、聞いちゃいけなかった。

「体が・・・悪いんです」

「どこが悪いの?」

「顔と頭です」

からかわれてる、同級生に・・・。
「確かに頭は良くなさそうだ」
言ってやった。

「初対面の人に言われたのは初めてですーーー!」
怒ってる、笑いながら。
ちなみにぽかぽか叩かれてる。
みょーなやつ。
「頭は知らんが、顔は悪くない」

・・・・・・・・・・・・・・・。
言っちゃった、恥ずかし。
顔を真っ赤にしてる自分がわかる。
隣を見るとやっぱり、美久さんも顔を真っ赤にしてた。
わかりやすいやつ

その後、言うまでもなく、赤い顔の俺は、またぽかぽか叩かれながら、
男なのに顔を赤くすることを散々笑われた。

ホントに病人か、コイツ?

レクもおわって打ち上げのときも一緒に話した。
やっぱりぽかぽか叩かれた。
叩きやすいのか、俺?

ばあさあかあ先輩たちもやってくる、にぎやかだ。
病弱な女の子に、やたら格闘家体型の先輩
はたから見たら妙な取り合わせだ。

まあいいや、久々に楽しいから。
でも、まったく?なやつらと知り合いになっちゃったなあ。
また会えると、いいなあ。
特に美久さんと。



第一章 完
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時13分44秒
返信・引用
  なんでか一年の俺が仕切る。
そりゃそうだ、こういうのは女子ばっかりがやらされるのに、
俺が一人ぽつんといりゃ、仕切らされるに決まってる。
くそう、教師め、はめたな。
で、何で1年は俺一人なのに、他学年は3.4人いるんだ。
それも女子ばっかり・・・。
ハーレムじゃないか!!
じゃない、辛いじゃないか!

忙しくしてる中一人の女の子が声をかけてくる。
「あのう」

「はい?」

「阪井シンゴさんですか?」

「15年程前からそういうことになってるけど」
顔を見ずに話していた。

「で、君は・・・」
振り返ってまず名札を見る
「阪井シンゴさん??」

忘れてた、名札貸したんだった。
顔を見る、猪子とか豚田とかを想像しながら・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まじかわいい・・・。
思わぬ展開。
想像していたのがあれだけに・・・。
身長は150ちょい、その時の俺の身長と同じくらい。
やせてて、ちょっと病弱っぽい。
俺の好きなところを突いて来る。

「ちょっとまってて!」
ダッシュした。 係の先輩たちのところへ。
指示だけして後を頼んだ。

「お待たせ」

「仕事のほうはよかったんですか?」

「後でしばかれるからへーキ」
「じゃ、いいですね」
・・・いいのかな?
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)11時00分24秒
返信・引用
  はっきり言って、係とか委員とかは大嫌いだ。
めんどうだし。
目立つし。

それが毎晩。
さらに寝ることが趣味の俺にとってこれほど嫌なことはなかった。

まあいい、あと何日かの辛抱だ。
やはりあきらめは速い。

でも、ただじゃおかない。
教師を苦しめる企画を立ち上げる。
皆が乗ってきた。

なんだ、案外楽しいじゃないか。

乗ってきた俺に運命の日が訪れる。
四日目 夜、 レクリェーションの時間。

友達になった女の子から頼まれる。
「シンゴ、お願いがあるんだけど」

なに

「友達一人入らせてあげたいんだ」

???

「その子、どこの学校にも行ってないの、行きたいんだけど」

全く話が見えてこない。
「まあ、良いんじゃない、俺の名札貸してやるからつけさせときなよ」

「女の子なんだけど・・・・」

「かまわないさ、俺の名前だったら教師も文句言わんし」
変な自信あんど根拠レス。

ありがとー、といって去っていく。

なんだか俺、フツーの高校生活してんじゃん!
うれしくなってきた。

でもどんな子だろ??
名札貸したは良いけど、すっげーひどいのだったら・・・。
本名 権田 猪子とか 豚田 狂子とか・・・。

とりあえず、ひどいの想像しとこ、心臓の負担を軽くするため。
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)10時52分21秒
返信・引用
  なんだか夜寝付けない。
暑いだけじゃない、何か・・・いる。

嫌な力がそう言っている。
仕方がないから行ってみる。

ロビーに人影、怪しい。
やたらがたいのいい人間

・・・確か、学校一強いとか言う3年の先輩だ。
苦しんでる。

どうやら軽いのに取り憑かれてるらしい。
このくらいなら何とかできるかな。
「なんか憑いてるよ、先輩」

「そうなの?」
案外かわいい返事。

「待ってな」
いつも通りえらそうな俺。

この辺の弱いのならお願いすれば出て行ってくれる。
まあ、多少、強引なお願いだけど・・・。

・・・・・・・・・
10分の格闘の後に「へんなの」は居なくなった。
まじで疲れた・・・。
案外 てこずった。

「じゃ」と帰ろうとしたら止められる。

「お礼させてくれや」と先輩。
「なにを・・・」
言おうとしたら、どこから手に入れたのか、酒を持ってる。
「飲もうぜ」
やたら嬉しそう。
仕方ない、付き合うか。
ちなみに酒はは親父に12の頃から仕込まれてる。
社会人になって潰されないためだそうだ。

嬉しそうに友達の話をする ばあさあかあ先輩。
「シンゴ、連れは?」

酒の席だし、仕方なくボクの過去を話した。
どうせ嫌われると信じながら。
先輩の顔をを見た。
泣いてやがる・・・。

「何泣いてんのさ」

「だって悲しいじゃないか。」
今 分かった、コイツ子供だ。
でも、
なんだ、この学校、いい奴がいるじゃないか。

翌日、先輩たちのグループに居るボクを見て、皆が驚いたのは言うまでもない。
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 6日(金)10時44分56秒
返信・引用
  人並みに受験した。

「こんなのが分かる力なら欲しいのに。」
常に思っていた。

合格、そして入学。
でも

つまらなかった。
教師が馬鹿だ。
俺みたいな生徒に教えられる教師がどこにいるんだ。

「独学でやってもかわらん」

2ヶ月で転校
通信教育に進む。
「気楽で良いや」

学校に行くのは泊まりのスクーリングで6月と10月の年2回、五日間。
テストが数回だけ。
後はレポート提出のみ。
天国だ。

運命の出会いは最初6月スクーリング。

「サギだ!!」
朝8時半から夜の9時までみっちり勉強・・・。
カンズメで・・・。
田舎に行かされるもんだから、脱走しようにも何もない。

まあいいや
諦めが肝心、こういうのは速い。 馬鹿だから。

四日目の夜に学年対抗のバレーとか打ち上げ会があるらしい。
教師とも戦う。
なんだか楽しみになってきた。

「レクリェーション係を決めます」
教師の声
当然無視。
「誰もいないね」
当たり前だろ。
「じゃあ転校生のシンゴくん、よろしくね」
耳を疑った。

・・・・・・・・・・・・・・・
どこに行っても転校生はこういう扱いを受ける、目立つから。

やらされることに決定。
毎晩毎晩、ミーティングの嵐だそうだ・・・。
憂鬱
 

?な出会い

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 5日(木)16時22分43秒
返信・引用
  自分が嫌いだった。
隠している自分と、変な力を持つ自分。

自分の全てが嫌いだった中学時代。
転校して、自分の力をひた隠しに・・・。

大嫌いだった。

シンゴの持つ力

人の考えを読み通す力と
異形の者の感知と会話。

どちらも人にはない力だと知ったのは中学の頃。
普通だと思ってたのに・・・。

親友として、恋人として黙っては いられない。
だって、隠すのは嫌いだから。

だけど
皆いなくなったんだ・・・。
いや、違う
その事を話した相手の心が暗くなっていく。
頭の中に流れ込んでくる黒い影。
暗闇に叩き込まれるような錯覚。
ボクのココロに流れ込む嫌悪の想い。

仕方ないよね、嫌だもんね。

わかってしまう自分の妙なやさしさ
だから

自分から離れていったんだ。

ボクは、大事な人の心をつぶしてまで、その人の心に入っていけるような立派な人間じゃない。

悩みつづけた中学の頃。
黙っていれば、とても楽しかった中学三年生。
でも、大事な事を隠しているんだと言う罪悪感にさいなまれた中学三年の頃・・・。
 

永遠の詩

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 6月 3日(火)11時34分52秒
返信・引用
               プロローグ

それは、まだ「俺」が「ボク」だった頃のお話

・・・・・・・・・・・・。

「また居なくなっちゃった。」
中学の時からのつぶやき。

「何でこんな力があるんだろう?」
重くて、耐え切れない悩み。

いっそ、死んでしまいたい
子供が持つには、あまりにも惨い運命。

この力のせいで、友達も、彼女も・・・いなくなって・・・。


いつしか常に思うようになった疑問
「ボクにも、彼女が、この力をも愛してくれる人がいるのかなあ?」
 

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